3人の願い事 (入院80日目)

入院生活
06 /30 2017
【6/30(金)・入院80日目】

今日から2泊3日の一時外泊が許可されたので、午後に愛美を迎えに行った。



来週は、いよいよMRI検査があり、今までの治療の成果を確認できる。

そして、3クール目の抗がん剤治療も始まる。

この週末は、それまでの束の間の休息になるだろう。



病室に着くと、愛美が僕たちを待ち構えていた。

院内学級で出された宿題は、日曜日の分まで全て終えていた。

この外泊を楽しむために、準備万端といったところか。


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毎回、外泊の準備をしている時は、心が躍る。


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週明け早々にMRI検査をするため、病室を出る前に同意書にサインをした。

はたして、腫瘍は小さくなっているだろうか・・・。


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病院に戻ってくるのは明後日だから、7月になっている。

今日で6月が終わると思うと、最近は、本当に月日が経つのが早く感じる。



改めて振り返ると、この3ヶ月間は、本当に色々な事があったと実感した。


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病室を出て、病院の出口へ向かうと、七夕の笹が設置されている。

先日、僕と次女はこの笹に短冊を飾ったが、今日は愛美や妻も短冊に願い事を書いた。


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そして、2人とも僕の短冊の近くに飾った。


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3人の願い事は、きっと、近いうちに叶うはずだ。



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成長の実感 (入院79日目)

入院生活
06 /29 2017
【6/29(木)・入院79日目】

今日は仕事で面会に行けなかったので、妻に行ってもらった。



早速、妻からラインで写真が送られてきた。

相変わらず、院内学級の宿題をこなしているようだ。


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どちらかというと、退屈すぎて、宿題をやる感じなのかもしれない。



でも、本人なりに、時間の使い方を考えて入院生活を送っているようだ。

そんな愛美を見ていると、最近は成長を感じる事ができるので、僕も嬉しく思う。




今日は血液検査をした。

結果は悪くなく、血球の値も回復してきているようだ。


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その結果、明日から二泊三日の外泊が許可された。



一昨日の面会時に持っていったアクアビーズは、妹と遊ぶ為にまだ開封していないらしい。

この週末は、たっぷり妹と遊んで欲しい。



そして、来週はいよいよMRI検査がある。

その結果で腫瘍の状態がわかるだろう。



色々と不安な事はあるが、治療は順調に進んでいるはずだ。


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心からの笑顔を (入院78日目)

入院生活
06 /28 2017
【6/28(水)・入院78日目】

気がつけば、今月もあとわずかだ。

一日一日があっという間に過ぎる。



ここ数ヶ月、時の流れの速さに、気持ちが追いついていけない自分がいる。

日によっては、仕事も手につかなくなることがある。

そんな時は、しっかりしろと自分に言い聞かせて、改めて気持ちを引き締めるが、すぐにまた同じことを繰り返してしまう。



今日も愛美の面会に行った。

今日は院内学級が1時間少ない日なので、午前中に仕事を終わらせて早めに病院に行くことにした。



病室に着くと、ほぼ同時に愛美も院内学級から戻ってきた。

一見、元気そうに見える。

今日も真面目に宿題をこなす。


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しかし、すぐに寝てしまった。

やはり、明らかに体力がない。


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結局、夕飯が運ばれてきても愛美が起きることはなかった。



今は抗がん剤の影響が大きいのかもしれないが、愛美は下垂体機能が低下してから、ずっと体力がない。



仮に脳腫瘍が無くなり寛解したとしても、体力は戻ってくるのだろうか。

視野障害は治るのだろうか。

正常だった脳は、放射線治療で悪い影響を受けていないだろうか。



考えれば考えるほど、いくらでも疑問点が出てきて、それは不安へとつながる。



先日、本人がどうしても参加したかった小学校最後の運動会は、参加することができなかった。

来月の修学旅行も、参加できないだろう。



早く元気だった頃の愛美に戻してあげたい。

そして、最近ずっと見ていない愛美の、心からの笑顔を見てみたい。


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枕元の手紙 (入院77日目)

入院生活
06 /27 2017
【6/27(火)・入院77日目】

今日は面会するために、夕方から病院に行った。



病室に着くと、愛美がいない。

よく見ると、置き手紙が置いてあった。


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リハビリは30分程度だ。

病室で待つことにした。




今日は妹からの手紙と、愛美に頼まれていた玩具を持ってきた。


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玩具は先日、姉妹で楽しんでいたアクアビーズの追加だ。

色々揃えると、結構な値段になる。



こういう商品は、本当に良くできている。

子供の心をつかむのが上手だ。

僕としても、少しでも愛美の気が晴れて、元気になってくれればと思い、ついつい財布の紐が緩んでしまう。



リハビリから戻ってきた愛美は、嬉しそうに妹からの手紙を読んでいた。


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愛美は、今までもらった手紙を枕元のボードに貼っている。

色々な人の手紙から、勇気をもらっているのだろう。


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その後、ダンボールに入ったアクアビーズにも手をつけるかと思いきや、院内学級の宿題を始めた。

宿題を終わらせてから遊ぶそうだ。


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えらい。

我が子ながら感心する。

僕が子供の頃は、宿題なんかそっちのけで、遊んでばかりだったが・・・。



宿題を終わらせた頃には、夕食の時間になっていた。

愛美が夕食を食べ終わるのを確認してから、病院を出た。



愛美は、相変わらず体力がなくてすぐに疲れてしまうようだが、今日見た限りではそれ以外の問題は無さそうだ。

多少、食欲は無いものの、顔色も悪くなかった。



来月上旬のMRI検査が気になるところだが、今はもう少し我慢して待つしかない。

腫瘍は、きっと小さくなっているはずだ。



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信じること (入院76日目)

入院生活
06 /26 2017
【6/26(月)・入院76日目】

今日は、夕方から面会に行く予定だったが、ちょっとしたアクシデントがあって行けなかった。

ただ、誰も面会に行かないと、愛美が寂しがる。

まだ幼い愛美の気持ちを考えると、少なくとも僕達両親のどちらかがそばにいてあげたい。

急遽、妻に行ってもらった。



この病院は、全国から色々な病気を持つ子供がやってくる。

だから、中には、日帰りで来れないほど遠いところから来ている家族もいる。

そのような家族は、近くにアパートなどを借りて、毎日サポートしている。



僕達は、片道1時間ほどで行けるので、まだ良い方だ。

今日みたいに、一方が急遽行けなくなっても、何とかカバーできる。

片道1時間は決して近いとは言えないが、それでも、毎日どちらかが通えるのだから、この恵まれた環境に感謝しなければいけない。



今日の愛美は、朝から夕方までフルタイムで院内学級の授業を受けた。

抗がん剤の影響で、体力は相当落ちている為、夕方妻が面会に行った頃は寝てしまっていたようだ。



妻がラインで送ってくれた写真を見ると、気持ち良さそうに寝ている愛美が写っていた。


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それでも、起きて夕飯を食べた後、妹に手紙を書いていたようだから、問題はなさそうだ。

治療は順調に進んでいると理解してよいだろう。


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今でも僕の中に、不安や疑問な点は沢山ある。

でも、ここまで来たら、この病院を信じるしかない。



考えれば考えるほど、不安になるだけだ。

だから、とにかく信じることが大切だと思う。



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一時外泊 (入院74日目・入院75日目)

入院生活
06 /25 2017
【6/24(土)・入院74日目】

朝、目が覚めると、隣に愛美がいる。

安心した。



つい数ヶ月前までは、当たり前だった日常。

それが、もうすぐ戻ってくるはずだ。

そう期待している。



今日は愛美を迎えて、自宅で家族水入らずで過ごすつもりだった。

しかし急遽、仕事の取引先からの呼び出しがあった為、僕だけ外出せざるを得なかった。

それでも、仕事があるということは有難いことだ。

愛美と過ごす時間は減ってしまうが、感謝しなければいけない。



仕事を終えて自宅に戻ると、愛美は次女と遊んでいた。

2人とも、先日買ったアクアビーズにはまっているようだ。


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愛美は現在、抗がん剤の影響で血球の値が下がっており、外泊中は人混みを避けるように医師から言われている。

だから、家の中でも姉妹で遊べる玩具を買っておいて良かった。



これだけでも、愛美はかなりリフレッシュできるだろう。

次女も、愛美との貴重な時間を楽しむことができたはずだ。



夕食は、愛美の希望で寿司にすることにした。

病院の食事では、まず出ることがないからだ。

ただ、人混みを避けなければいけない為、買ってきて自宅で食べることにした。

外で食べるのも楽しいが、自宅でゆっくり食べるのもなかなか良い。



楽しい時間は、あっという間に過ぎる。

明日は病院に戻らなければいけない。

そう思うと、急に寂しくなった。





【6/25(日)・入院75日目】

今日は、昼過ぎまでゆっくり自宅で過ごしてから病院へ戻った。

特に、愛美の体調に問題はなく、楽しい外泊を過ごすことができた。



自宅から病院までは、車で1時間ほどだ。

病院へ向かう途中の車内では、後部座席から姉妹の歌声が聞こえてくる。

運転しながら、その歌声に癒される。



ただ、寂しいことに、帰りはその歌声を聴くことができない。



今日も、外泊許可時間ぎりぎりまで、病院のラウンジで過ごした。


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また、しばらく姉妹は顔を合わせることができなくなる。

お別れ前の貴重な時間だ。


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次女は、規則で病棟に入れない。

だから、次女と僕はラウンジに残り、妻が愛美を病棟まで連れて行くことにした。



いつの間にか、お別れ前は、姉妹でハグをするのが恒例になっている。


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帰り際に、病院の入口に設置された七夕の笹を見かけた。


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一目散に、次女が短冊に願いを書いた。

どうやら、パティシエになりたいらしい。


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僕も、短冊に願いを込めることにした。





僕の願いは、たったひとつ。

どうか、この願いが叶いますように・・・。








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独り言 (追悼)

独り言
06 /24 2017
昨日、とても悲しいニュースが流れた。

乳がんを患って闘病中だった、フリーアナウンサーの小林麻央さんが逝去された。

麻央さんの闘病の様子は、ご本人のブログや度々のニュースで伝えられており、僕も応援していた。



僕はがん患者ではないので、ご本人の本当の気持ちを知ることはできない。

でも、当時、ご本人がブログを始められた理由は、何となくわかる気がする。



昨日、ご主人の海老蔵さんが気丈にもお仕事をこなし、その間に会見を開いた様子を見て、その立派な態度に感服した。

僕がもし愛する人を亡くしたら、しばらくは何もできなくなるだろう。

海老蔵さんは、本当に強い。



残されたお子さんのことも心配だ。

子供は、特に小さいうちは、その両親から等しく愛情を受けて育つのが理想的だと考える。

でも、それは残された父親が一番理解しているだろうし、この先の覚悟をされた上での会見だったと思う。



命あるものには、いつか必ず死が訪れる。

ただ、本人に罪が無いのに、若くして道半ばで亡くなる人も沢山いる。

僕の高校時代の野球部のチームメイトも、若くしてがんで亡くなった。



そんな時は、いつも思う。

神様は本当にいるのだろうかと。



小林麻央さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

一時外泊 (入院73日目)

入院生活
06 /23 2017
【6/23(金)・入院73日目】

今日から2泊3日で、外泊の許可が出た。

前回は1泊だけだったので、あっという間だったが、今回は愛美もゆっくり出来るだろう。


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とは言っても、行動範囲は限られる。

現在、愛美は血球の値が下がっているので、感染リスクのある人混みは避けないといけない。

だから、外泊と言っても、基本的には自宅で過ごすことになるのだ。


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相変わらず我慢を強いられるが、外泊ができるということは治療が順調に進んでいる証拠でもあるのだから、前向きに考えないといけない。




今回も、持ち帰る薬が多い。

ほとんどが、ホルモン療法の薬だ。


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今後、仮に脳腫瘍が完治したとしても、愛美はこれらの薬を一生飲み続けなければいけないのかもしれない。

そう思うと、現実から目を背けたくなる。





今日も外は暑かった。

今の所、愛美の視野障害は回復していないので、外では、妻か僕がサポートする。


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その後、自宅に帰る前に、保育園に寄って次女を拾った。

車内では、姉妹の会話が弾む。



自宅に戻ってからは、仲良くおやつを食べていた。

つい、3ヶ月ほど前までは、これが当たり前の光景だった。


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穏やかな時間が流れる。




当たり前だった日常。

その当たり前なことが、とても幸せに感じる。





愛美が近くにいてくれることに、心から感謝したい。


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みんなの応援 (入院72日目)

入院生活
06 /22 2017
【6/22(木)・入院72日目】

今日は、妻が夕方からの面会に行った。



僕の方は、久しぶりに仕事で税理士との打合せを行った。

今まで税理士とは、必ず毎月1回の打合わせを行っていたが、愛美の病気が発覚した4月は、その打合せをキャンセルせざるを得なかった。

5月も転院などがあり、打合せができなかったが、今月からようやく少し余裕が出てきた感じだ。



そうは言っても、来月はMRI検査や3クール目の抗がん剤投与が控えている。

まだまだ、これからも油断は出来ないのが現状だ。



今日は、愛美が欲しがっていたおもちゃを買ったので、妻に持って行ってもらった。


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「アクアビーズ」という商品で、カラフルなビーズを好きな形に並べて水をかけると接着するという、女の子向けのおもちゃだ。

愛美はこのような作るおもちゃが好きで、以前はファンルームやアイロンビーズなどで遊んでいた。

アクアビーズは水をかけるだけなので、病室でも安全に遊ぶことができる。



退屈な長期入院の中でも、少しでも楽しみを見つけて欲しい。

きっと、喜んでくれるだろう。



今日はその他、仲の良い小学校の同級生から手紙が届いた。


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触ると、中には手紙だけでなく、何か入っているようだ。

これも妻が愛美の所に持って行ったので、喜ぶだろう。



そして、5歳の次女も負けずにプレゼントを作って、妻に渡していた。


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何だかよくわからないが、次女なりに一生懸命折った折紙だ。

大好きな妹からの、心のこもったプレゼント。

これも、愛美は嬉しいだろう。




夕方、面会に行った妻からラインで写真が届いた。

にこやかな表情の愛美に癒される。


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みんなが愛美のことを応援している。



その応援を受けて、今日も愛美は脳腫瘍と闘っている。



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やるべきこと (入院71日目)

入院生活
06 /21 2017
【6/21(水)・入院71日目】

今日は、仕事を途中で切り上げて、夕方から面会に行った。

今日は大雨で風も強かったので、傘をさしたにもかかわらず、停めた駐車場から病院までの短い間にずぶ濡れになってしまった。

こういう日は、スーツではなく私服で来たいところだ。



今日は血液検査を行っており、小児がんセンターのK先生が結果を説明してくれた。

相変わらず血球の値は下がったままだが、ぎりぎりまで輸血を我慢するらしい。

可能性は低いが感染のリスクを考えると、やはり、輸血をしないに越したことはない。


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愛美は、隣のベッドの女の子と遊んでいた。

一昨日入院してきた子だが、どうやら耳が聞こえないらしい。

筆談でコミュニケーションをとっていた。



この病院には、全国から様々な病気を持つ子供がやってくる。

皆、親がサポートする為、近くについている。

僕は脱サラしているので、まだ自由に動ける方だが、中には会社を辞めて子供のサポートをしている父親もいる。



病気の子供はもちろんのこと、その家族も皆、何かを犠牲にしながら頑張っているのだ。

そう思うと、僕もまだまだ頑張らなければいけない。



僕も愛美の病気が発覚してからは、仕事量を減らしているので、ある程度のビジネスチャンスを逃しているだろう。

また、趣味などプライベートなことも犠牲にしてきた。

しかし、それは仕方のないことだし、当たり前のことだ。

なぜなら、愛美の命がかかっているのだから・・・。


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今までの入院生活で、皆、体力的にも精神的にも疲れが出ている。

それでも、僕ら家族がやってきたことは、決して間違いではないはずだ。

誰が悪いわけでもない。

憎むべきは脳にできてしまった腫瘍。



これからも僕らは、ひたすら完治に向けて努力する。

やるべきことは、ただ、それだけだ。


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まなみのぱぱ

脳に腫瘍を持つ娘の父親です。