決断 (入院32日目)

入院生活
05 /13 2017
【5/13(土)・入院32日目】

昨日から、愛美がS病院へ転院して初めての外泊を過ごしている。

今日は、気晴らしに少しだけ出掛けたが、もし風邪などをもらって体調を崩すと脳腫瘍の治療が出来なくなるため、早めに帰ってきた。

明日には病院へ戻って、週明けからの治療に備える。

家の中で遊んでいた愛美と妹は、気が付いたら遊び疲れてリビングで寝てしまった。



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昨日、僕ら夫婦は、ひとつの決断をしなければならなかった。



今後の治療は、抗がん剤と放射線で行うのだが、放射線治療には通常の治療以外に陽子線という治療方法がある。

この陽子線治療は、腫瘍に対して集中的により多くの放射線を当てることが出来るため、正常な脳の損傷を抑えることが出来るらしい。

したがって、通常の放射線治療に比べて、正常な脳の被爆を抑えて、知能低下などの後遺症を防げる可能性がある。

しかし、これは明確に証明されているわけではなく、陽子線治療であっても知能低下のリスクはあるそうだ。

どうやら、単純に、陽子線だから優れているという結論にはならないようだ。



ただ、愛美はまだ幼い子供だ。

この先の長い人生で、放射線治療の後遺症に悩むことが無いよう、少しでもリスクの少ない方法を選択したいというのが僕の本音だ。



陽子線治療は先進医療に指定されており、保険診療が認められていないため、250~300万円の手術費が自己負担となる。

しかし、愛美の命がかかっているのだから、この際、お金は関係ない。

しかも、小児の場合は保険診療が認められているので、余計に問題はない。



問題なのは、陽子線治療が出来る病院が、日本に10数ヶ所しかなくて、東京には1つもないということだ。

もし、陽子線治療を選択する場合は、また転院しなければならない。

そうなると、入院先が自宅から遠くなり、共働きしながら愛美のサポートをしてきた僕ら夫婦には、かなり厳しくなる。



また、今のS病院なら最短で治療に入ることが出来るが、陽子線を選択すれば、転院手続きや順番待ちなどで治療が遅れる可能性がある。

ただでさえ、少しでも早く治療をしなければいけない病気なのだから、1日でも遅れたくない。

加えて、転院したばかりで更にまた転院では、愛美の精神的負担も心配だ。



僕ら夫婦は、脳神経腫瘍科のT先生や放射線治療科のH先生から、何度か陽子線の話を聞いた。

そして、夫婦でも十分話し合った。

その結果、陽子線を選択せずに、今のS病院での治療をお願いすることにした。



今、この選択が正しいのかどうかを知る術はない。

しかし、悩み抜いて、総合的に考えた結果の決断だ。

これからもS病院を信頼して、愛美を全力でサポートしていこうと思う。


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コメント

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決断が正しい事を祈ります。きっと大丈夫。

真奈美さん

こんにちは。コメントありがとうございます。

> 決断が正しい事を祈ります。きっと大丈夫。

ありがとうございます。

今の病院も素晴らしい体制を整えているので、決断しました。

場所が脳なのでどうしても心配になりますが、信じることも大切だと思っています。

まなみのぱぱ

脳に腫瘍を持つ娘の父親です。